英二は洋食やのコック、頑固な職人で、愛想は悪いが料理の腕は確かだ。カウンター越しの手際はいいのだが、とにかく無愛想がすぎる。あの態度をもうすこし何とかしてくれたらいつも来るのにという客の声が聞こえる。
洋子は喫茶店を切盛りしている。とにかく明るいし、笑顔も素晴らしい。彼女のファンも多く、あそこに行くと元気が出るという客も多い。がしかし、まずい、料理がとてつもなくまずいのだ。コーヒーはまだ許せるが、ランチは罰ゲームに近いものがある。
この2人が出会い、結婚することになり、洋子は喫茶店をやめ、英二のお店を手伝うことになった。とてもおいしい料理に、愛想のいい接客、この洋食やが大繁盛したのは言うまでもない。
組織化するというのは、こういうことだ。ふたりは、お互いの長所を活かしあうことで、自分の短所を無意味なものにした。この人数が増えれば増えるほど、得意なことが狭い領域でも成立するようになる。
例えば税理士事務所なら、得意分野が違う税理士を集めたほうが顧客満足につながる。相続に強い人、節税がうまい人、財務分析が得意な人。みんなが、全てそこそこできる事務所より、特別強い部門を持っている人がバランスよく在籍している事務所のほうが、効率がいいことがわかる。
しかし、理屈はそうなのだが、現実はなかなかそうもいかない。何故なのか。次回に続く。
2006年12月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/29011876
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/29011876
この記事へのトラックバック
